ヤマケンのどないなっとんねん「密約・忖度政治はやめよ」

安倍前首相が大叔父の佐藤栄作元首相が持っていた首相連続在任日数記録更新を待っていたかのように持病再発を理由に辞任表明し、9月14日菅義偉前官房長官が勝ち馬乗りの派閥連合で自民党総裁に選出され、その流れで16日に首相に指名され、新内閣が発足した。自民党人事も新内閣も派閥均衡、安倍亜流政権が続くかと思うと腹立たしいが、麻生副総理がささやくように支持率が高いうちに、どさくさまぎれ解散の可能性もある。

メディアは菅新首相について「地方出身・たたき上げの苦労人」「非世襲・無派閥」「現場のわかる実務派」と持ち上げたが、秋田の貧農出身で集団就職で苦労し、大学も2部だったという話はフェイクだったことが明らかになったが、それでも苦労人というイメージは一人歩きしている。
安倍前首相は新聞やテレビ局の幹部、テレビ番組に出演しているジャーナリストや評論家と頻繁に会食を行い、記者会見も制限して世論誘導してきたが、菅新首相もこの手法を継承していくのだろうが、そんなことをしても化けの皮は必ずはがれる。

安倍前首相が持病再発で退陣と言った途端に悲劇の主人公になり、首相支持率が60%台に上昇したが、なぜこんなに国民は甘いのか。ほんとに情けないが、支持率が落ちた原因は、森友・加計・桜を見る会疑惑などに見られる首相による権力の私物化、それを官僚たちが忖度して、疑惑の隠蔽・隠滅、関係資料の廃棄、あろうことか決裁文書の改竄までしていたからであり、それをやらされた職員が良心に耐えかねて自殺するまでに追い込まれたからである。

職員たちがなぜ忖度するようになったか、それは首相官邸が官僚人事を一元的に掌握し、異見や苦言を呈したりすると担当から外したり左遷したり、さらには言動素行を調査してメディアにリークして辞めさせるような恐怖政治を敷いたからである。その中心人物が、他の誰でもない菅氏だとみんなは想像していた。その人物がウラからオモテに出て首相になり、日本メディアはほとんどが礼賛記事だが、外国の新聞は日本政治の陰の権力者がオモテに出たとか、ウラの策謀家などと伝えている。

菅新首相は記者会見で、これらの疑惑についてはすでに終わったことで、再調査の必要はないという姿勢を取り、自殺に追い込まれた職員の妻が訴訟を起こし、真実の解明、資料の開示を求めても、実に冷たく素っ気ない態度を取っているが、なぜ死を選んだか、もう少し苦しみに寄り添ったらどうだ。「国民のための政治を行う」と述べているが、やっていることは自らの地位と利害を守るためでしかない。人事を握っての政治の私物化、官僚が忖度して隠蔽・隠滅・改竄するような政治の継続は断じて許されない。

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