講演の中で、宝田さんは映画「ゴジラ」の撮影を終え、試写会を見て泣いたという。(新聞うずみ火 高橋宏)

講演会で記念品を手渡される宝田さん㊨(2019年8月撮影)
宝田さんと交わしたゴジラ談義の中で、私が強く印象に残っているエピソードがある。
映画が完成して行われた試写会を見終わった宝田さんは、ワンワン泣いてしまったというのだ。
人類の脅威として描かれたゴジラだったが、彼もまた被曝者として悲しい運命を背負っていると感じた宝田さんは、最後にオキシジェン・デストロイヤーによって白骨となって海の藻屑と沈んでいく姿に、同情を禁じ得なかったそうだ。
きっと宝田さんはロシアに対する憎悪を、長い時間をかけて乗り越えようとしていたのではなかったか。
参考記事:「ゴジラ和歌山上陸・宝田明さんと考えた『平和』」俳優・宝田明さんを悼む(2)「ロシアへの忌避感」
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