2025年大阪・関西万博まで3年半 夢洲は今…夢よりも膨らむ負担 

夢洲に通じる道は舞洲と結ぶ「夢舞大橋」と、咲洲との間を海底でつなぐ「夢咲トンネル」。どちらも徒歩や自転車では入れないため、咲州庁舎前からタクシーに乗って夢洲の中央部を目指した。

 

夢咲トンネルは全長約2キロの海底トンネル。片道2車線で一般車両を見かけることはなく、大型のトラックばかり。ほどなくトンネルを抜け、夢洲に上陸した。

島のほぼ中心部は、万博会場の玄関口となる北港テクノポート線「夢洲駅」(仮称)の建設現場だ。24年度の完成を目指し、20年7月に着工。列車が走る夢咲トンネルは開通しており、地下鉄中央線とつなぐ工事が急ピッチで進められている。

地上に作業員の姿が見当たらないのは、ほとんどが地下で作業しているからだ。

 

林立する巨大クレーン。その下には深く大きな穴が開いており、鉄骨が縦横に組まれていた。

その隣に白い土に覆われた区間がある。万博予定地で、各国のパピリオンが建設される場所だ。

海や河川の底を掘り起こした浚渫土(しゅんせつど)を投入してきた軟弱地盤だったため、地中の水を抜かなければならない。17万5000本もの「排水ドレーン」を地面に埋め込んで圧力を加えたあと、盛り土しているのだ。

参考記事:カジノに猛進する維新の大阪市・府政(2)結局公費投入…コスト増2400億超の試算も 松井市長は住民説明会に出ず「打ち切り」

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