新聞うずみ火主催の「『大阪都構想』を考える連続講座」最終回は10月30日、大阪市中央区で開講。元大阪市長の平松邦夫さんが「『都構想』は毒まんじゅう」と題して講演した。住民投票が迫り、ネット上では「平松市長時代、大阪市は暗黒時代だった」という話がまことしやか流れている。先導しているのは大阪維新の会。その一つひとつを平松さんに検証してもらった。
平松市長の時は学校にゴーヤやヘチマしか植えなかった。エアコンをつけたのは橋下徹市長だ。
「ヘチマは植えていません。ゴーヤだけです(笑)。葉が広く、教室の温度が3度も下がったのです。それはともかく、私が市長時代の2011年9月にエアコン設置のための予算を議会に提出し、全会一致で可決されました。予算は次の年度のことを決めるわけですから、執行は12年度。その間に大阪市長選があり、橋下さんに交代したということです」
中学校の給食を実現したのは橋下市長だった。
「20071年に私が市長になり、最初の市議会本議会で『私の任期中に中学校給食を選択制でもいいから実施したい』と宣言しました。それまでの大阪市議会の中心勢力の人たちの考え方は『愛情弁当論』」。『お母さんが作ってくれる弁当を持っていくものだ。学校が給食なんて作らなくていい』という意見でした。それを先頭立って言っていた人の多くが大阪維新の会へ行ってます(笑)。エアコン導入と同じ2011年9月に予算をつけ、12年度から始まったのがデリバリー配送弁当・選択式方式でした。『これでは足らんやろな』と思いながらも、一歩でも踏み出せたという思いがありました」
橋下市長が地下鉄のトイレをきれいにした?
「トイレのリニューアル案、これも私の時です。トイレが汚いし臭い。議会の了承を得て予算を付けました。一緒に地下鉄の転落防止柵を全駅につける予算を付けたのですが、私が市長を退いた後、残念ながらそれは後回しにされました」
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