コロナと介護 「うつす怖さ」緊張続く

「職員への精神的なケアも必要です。でないと、質のいいケアはできないと思います」

現場では人手不足が続き、この夏のボーナスが昨年より5万円ほど減ったという。

「感染させてはいけないとの緊張感の中で頑張っているのに、モチベーションが下がります。経営的にはショートステイをどれだけ稼働させるかですが、コロナの影響もあってか、増えていません」

厚生労働省「2018年賃金構造基本統計調査」によると、女性介護職員の平均年収は300万円ほど。介護報酬は1割~3割を利用者が負担し、残りは保険料と公費で賄う介護保険から支払われる。介護報酬を増額することは国民の負担増につながるため、安易に増やせない事情がある。 とはいえ、このままだと「介護崩壊」を招きかねない。政府や自治体の責任は重い。

交田さんは103歳の女性の最期に立ち会ったという。「認知症になったら終わりではなく、人生はその後も続きます。毎日かかわっているからわかる『奇跡』に立ち会うことがあるのです。夜中の見回りで、『寂しいから行かんといて』と頼りにされたこと、『ありがとう』といってくれたこと、103歳の方とそんな出会いができたことが忘れられません」

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