豊中で「森友問題の『真実』」 解明へ決意新た

2人は「この問題を追及する市民運動がなければ闇から闇に葬られ、この4月には教育勅語を暗唱させる小学校は2度目の入学式を迎えていた。昭恵夫人が名誉校長として出席し、安倍首相や松井・大阪府知事からも祝辞が届いていただろう。幕引きを許さないためにも、勇気をもって知っていることは話そうと思う」と宣言。会場から拍手が送られた。

続いて登壇した元NHK記者の相澤冬樹さんは「森友事件」と定義し、その本質について「森友学園の事件ではなく、国と大阪府による事件だ」と切り出した。「小学校の認可は大阪府。森友学園は財政基盤が弱く、小学校の教員もいない。知事の諮問機関『私学審議会』が認可を見送ったら事務方の私学課が動いた。1カ月後に臨時会が開かれ、条件付きで認めることになった。役人が勝手にやるわけがなく、上からの指示があったと考えるのが自然。一方の財務省も行政のルールをねじ曲げ、ごみの撤去費用の名目で8億円もの不当な値引きを行った。公文書改ざんは土地取引を知られたくなかったから。森友学園のためというより、学園に小学校を作らせたかった。それを解明しないと、森友事件の解決にはならない」と語った。

豊中市の木村真市議との対談で、17年2月8日に国有地の売却価格の開示を求めて提訴され、NHKは関西ローカルニュースで伝えた。「よく報道してくれたと感じた」木村さんに対し、相澤さんは「東京へ送ったが、全国放送ではやめておこうとなった。第一歩から『忖度報道』だった」と明かした。

森友事件の真相究明について、木村さんは「国有地をどれぐらいあるのかわからないゴミを口実にしてタダ同然で売ってしまった。その相手は園児に教育勅語を暗唱させている学園だった。そこに安倍昭恵夫人や松井知事が関与していた。それを隠すために公文書改ざんという犯罪に手を染めた。大筋ではわかっているが、最大のなぞは何でそんなことをやったのかということ」と投げかけた。相澤さんも「それを追及するのはかなり困難だろうが、近畿財務局の職員が1人犠牲になっている。なぜ、改ざんさせられ、その過程に何があったのか解明していきたい」と語った。

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