この日のお別れの会では、2018年夏、第100回を迎えた全国高校野球選手権記念大会で取材を受ける黒田さんの映像などが会場内に配置されたモニターに映し出された。
弔辞では、京都出身で85年に阪神タイガースを日本一に導いた監督、吉田義男さん(87)が奉読。「黒田さん……いや、黒田先輩、私にとって、あなたは憧れの存在でした」と遺影に語りかけ、「野球を熱く語られる先輩の前では背筋がピンと伸びたものでした」と振り返った。
ジャーナリストの大谷昭宏さん(75)はビデオレターで弔辞の一部を披露した。「球児の夏、戦後初の1番バッターは、平和を尊び、野球を愛し、いまここに静かにバットを置く」
参列者は献花で最後のお別れをしたあと、隣の部屋へ。在りし日の黒田さんを偲ぶ写真が飾られており、パネルの前に立ち止まり、思い出を語り合っていた。
1
2