伊方原発差し止め仮処分 活断層の可能性指摘

広島高裁は1月17日、愛媛県伊方町の四国電力伊方原発3号機の運転を差し止める仮処分を決定。山口県内の住民の申し立てを却下して運転を認めた山口地裁岩国支部の決定を取り消した。大阪府熊取町の京都大複合原子力科学研究所(旧・京都大原子炉実験所)で反原発を訴えてきた研究者グループ「熊取6人組」唯一の現職、今中哲二さんは「予想外だったが、それでも画期的な決定だ」と評価する。(矢野宏)

伊方3号機は現在、定期検査で停止中。四電は4月からの運転再開を計画していたが、仮処分は即時効力が生じるため、山口地裁岩国支部で係争中の運転差し止め訴訟の判決が出るまで再稼働できない。

今中さんは、1973年に始まった日本初の原発裁判「伊方原発の設計許可取り消し訴訟」に先輩研究者5人とかかわり、専門知識を生かして原告の住民を支援し、法廷でも証言した。裁判では原発事故の危険性を立証したが、最高裁まで19年間争って敗訴が確定した。以来、「原発裁判に期待しない」として距離を置いてきた今中さんだが、今回の決定については「福島原発事故以降、時代の流れが少し変わったのかもしれない」と話す。

固定ページ:

1

2
うずみ火の定期購読が下記からクレジットでできるようになりました。 新聞うずみ火2020年12月号

関連記事



ページ上部へ戻る