玉本英子さん講演「IS支配地域はいま」

ではシリアやイラクで参加したのはどういう人たちなのか。イラクで取材した一人は生活のためだと話していた。もう一人はスンニ派で、イラク戦争後の宗派抗争で、政権側のシーアに弾圧を受けたという恨みからだった。

シリアでは多くが生活のため入った。内戦が起き、金持ちは逃げた。そこにISが入ってきて言う。戦闘員になったら月に○百ドルだと。

シリアで出会った19歳の青年は自由シリア軍という反政府勢力に入っていた。彼に「ISって首切ったり許せない」と言うと「そんなことはない」と。なぜなら、中学校の同級生の多くが入っている、生活しなくてはならないからと。でも、彼も次の日にはIS掃討作戦に行く。「もし彼らと戦うなかで同級生を見つけたら、殺さなくてはいけない。それが戦争だから」と。同級生同士が殺し合う、これが内戦なのだと、彼との出会いを通し感じさせられた。  米軍は4月にシリアから撤退するという。だが、現地の人にとっては非常に深刻だ。なぜならISは終わっていないから。イラクの時もそうだった。米国は11年に撤退したが、自分の都合で全部放り出した。それで国際社会の関心も減り、ISが勢力を伸ばし、そして一番地域の弱者だったヤズディが迫害さた。現地の人はこれからを非常に恐れている。関心を持ち続けてほしい。

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