性別を超えた、あるがままの「わたし」と出会うまで 「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき」大阪で公開

自らの性別に違和感を持つひとりの若者の変化と成長を追ったドキュメンタリー映画「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき~空と木の実の9年間」が大阪・十三のシアターセブンで上映されている。あるがままの自分に向き合い、「こころの居場所」を探し続ける姿を通し、自分らしい生き方とは何かを問いかける。

映画「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき」の一場面(C)2019 MUSUBI Productions

監督は元NHKディレクターの常井美幸さん。10年前、心と体の性別が一致しない「性同一性障害」についての新聞記事を読み、「学校は男女別を求められる場所。自分の性別に揺れる子どもたちがいたらすごく辛い思いをしているのではないか」と思い至った。そんな中、15歳の小林空雅(たかまさ)さん(25)に出会った。

小林さんは女性として生まれ、幼い頃から自分の性に違和感を持ち続け、13歳で性同一性障害と診断を受けた。男子生徒として高校に通学し、17歳で出場した弁論大会で、男性として生きていくことを宣言した。20歳になると性別適合手術を受け、戸籍も男性に変えた。常井さんは、その生活の一部始終に密着した。

 

映画「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき」の一場面(C)2019 MUSUBI Productions

空雅さんは、作品の中で、78歳で性適合手術を受け女性となった八代みゆきさん(95)、自ら「Xジェンダー(性別なし)として性別の多様性を提唱する中島潤さん(26)らと出会い、あらためて自身を見つめ直していく。そして、最終盤。24歳になった空雅さんは、ある決断をする。

固定ページ:

1

2
うずみ火の定期購読が下記からクレジットでできるようになりました。 新聞うずみ火2020年12月号

関連記事



ページ上部へ戻る