参院選 自公維160議席 改憲 首相なお意欲

参院選の「台風の目」となったのが、4月に旗揚げした「れいわ新選組」だった。既存野党にない公約やSNSを駆使した選挙活動で支持を広げた。代表の山本太郎さんは、比例代表候補の中で最多の99万票を獲得しながら落選。代わりに、今回から導入された「特定枠」を使って2人の重度障害者を国会へ送ることに成功した。「障害者を受け入れる社会へのスピードが確実に上がる」という判断からだった。

さらに、れいわは比例区で228万票(4・55%)を集め、公職選挙法などに基づく政党要件も得た。

山本さんの演説を聞いた山田さんは「消費税を廃止し、法人税と所得税を累進課税にして大企業と富裕層から税を取るなど、市民目線に立った政策でリベラルから保守まで幅広い支持を集めていました。東京選挙区から比例へ回ったことで全国を回ることができ、掘り起こすことができたと言っていましたね。山本さん自身、衆院選を視野に入れているのでしょう」
では、解散・総選挙はいつ頃だろうか。「参院選で大勝すれば年末解散もあったが、今となっては、ここで勝負をかけて衆院で3分の2の議席を失う可能性が大きい」
となると――。山田さんはずばりこう予測する。「東京五輪が終わった来年の秋ではないでしょうか」

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