岩国フレンドシップデー 市人口上回る来場者

5月5日、米軍岩国基地(山口県岩国市)で年に1度、一般公開されるイベント「フレンドシップデー」が行われた。米軍の空母艦載機など60機が米軍厚木基地(神奈川県)から移駐を終えて丸1年。極東最大級の軍事基地となった街で市民はどんな暮らしをしているのか。地元の市民グループ「瀬戸内海の静かな環境を守るネットワーク」(瀬戸内ネット)が主催する岩国基地フィールドワークに参加した。(矢野宏)

JR岩国駅から南へ2キロ。通常なら徒歩30分ほどだが、午前7時の開門前に並ぶ航空ファンや家族連れらでごった返し、ゲート前へ行くまでに1時間半かかった。ゲートでは米海兵隊員に身分証明書の提示を求められ、手荷物検査、金属探知機を通ってようやく基地内へ入る。この日、岩国市の人口(13万4000人)より3万人多い16万5000人が訪れた。

一歩足を踏み入れると、数十棟の新築住宅が整然と建ち並ぶ。小学校から高校、大学までの教育施設、プールやボーリング場などの娯楽施設のほか、病院やショッピングセンターもあり、さながら街だ。その隣には、金網や有刺鉄線で立ち入りを厳禁された管理棟、弾薬庫、屋内射撃場などもある。

岩国基地は本土唯一の米海兵隊基地。1940年7月に旧日本海軍航空隊として開設された。終戦後、米海兵隊に接収され、朝鮮戦争では戦闘機や爆撃機などが前線に発進していったという。その後、日米安全保障条約の締結に伴い在日米軍基地となり、米海兵隊岩国航空基地として現在に至っている。
57年からは海上自衛隊も共同使用している。昨年3月末までに、米軍厚木基地から米海軍の艦載機60機が移設。常駐機は160機を数え、在日米軍基地の中では最も多い航空基地となった。

固定ページ:

1

2
うずみ火の定期購読が下記からクレジットでできるようになりました。 新聞うずみ火2020年12月号

関連記事



ページ上部へ戻る