特集 沖縄県民投票 若者主導「基地No」

沖縄県名護市辺野古の新基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票が2月24日投開票され、埋め立て「反対」が43万4273票に上り、投票総数の7割を超えた。県民が新基地建設に対して明確に「NO」を突きつけたにもかかわらず、政府は埋め立て工事を粛々と進めるなど、対立は深刻化しそうだ。(矢野宏、栗原佳子)

投票日の朝からぱらついていた雨は、夕方から本降りになった。投票締め切りの午後8時、県民投票の原動力となった「『辺野古』県民投票の会」は那覇市内で開票を見守る集会を開いた。メンバーや支援者ら50人をはるかに上回る報道陣が詰めかけている。

今回の県民投票の特徴は、沖縄の未来を担う若者たちが主導したこと。中心となったのが代表の元山仁士郎さん(27)。昨年4月、県民投票の条例制定を県議会に求める署名活動をスタートさせ、条例制定を求めるために必要な2万4000筆を上回る10万筆(有効署名数9万3000筆)を集めた。しかし、5市長が県民投票への不参加を表明。元山さんは105時間のハンガーストライキを行い、翻意させた。そして「賛成」「反対」の選択肢に「どちらでもない」を加えることで、全県実施にこぎつけた。

元山さんは「手放しでは喜べないが」と前置きして、「みんなで県民投票できるのはうれしい」と語った。

それでも、本音は「辺野古の新基地建設の埋め立てに賛成か反対かという二択での条例案に10万人が署名してくれた。その重みを考えると二択のままでやりたかった」
県民投票を実行しようとしたのは、「沖縄戦体験者も高齢化が進み、亡くなっている中で、若い世代が沖縄戦をどのように受け継いでいくのか、基地をどう考えていけばいいのか、その分岐点に置かれている気がしたのです。基地があるから事件や事故が後を絶たない。そんな沖縄の歴史を踏まえ、新たに辺野古に基地が造られる中で、沖縄の将来や自分たちの未来を、自分たちで考え、決めたいという思いからです」

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